不整脈って、、、怖いの? 怖くないの?

不整脈とは、脈ゆっくりだったり、速くなったり、またはバラバラ(不規則)に打ったりする状態をいいます。

不整脈とは?

不整脈とは、脈がゆっくりだったり、速くなったり、またはバラバラ(不規則)に打ったりする状態をいいます。

普通の方であれば、1分間に60回~100回の規則正しく脈を打ちます。もし、1分間に50回以下の場合を徐脈、100回以上の場合を頻脈といいます。

徐脈って?

脈が1分間に50回以下の場合

徐脈は、アスリートやマラソン選手、重労働者で脈拍が40回程度ということもあります。これば病的には問題がありません。しかし、急に目の前が暗くなったり、めまい、意識消失まで起こってくると病気の可能性が高くなってきます。病院で心電図検査を受ける必要が出てきます。意識消失の場合は、周囲の方がびっくりして救急車を呼ぶことになりますが、その際には、意識消失していた時間、状態(目が上転し白目をみせていた、けいれんしていたなど)を観察して救急隊に報告してください。診療の際の手助けになります。意識消失する場合は怖いものです。

頻脈って?

脈が1分間に100回以上の場合

頻脈は生理的なものがあり、例えば運動精神的興奮発熱により脈が速くなりますが、これは誰でも起こる頻脈です。安静や安心、解熱にて脈拍は普段の状態に戻ります。

頻脈には、普段は正常な脈拍が、発作性に突然頻脈をきたす病気があります。その時は、急に動悸(胸がドキドキする)や胸部不快感などの症状を伴います。病気には、発作性上室性頻脈や発作性心房細動、心房粗動などがあります。症状が出現すると、まず深呼吸を行い、安静にします。病院から発作時に飲むように指示されたお薬がある方は、ぬるま湯で飲んでください。お薬は大体15分から30分で効いてきます。お薬を内服してもよくならない場合は、病院に行くことをお勧めします。たまに、病院に着くころには治っている方もいます。

 頻脈にも、怖いものがあります。それは心室細動、心室頻拍です。意識消失し、心臓マッサージやAEDによる除細動が必要になります。AEDは駅や公共施設には設置されていることがありますので利用可能です。しかし、到着までは心臓マッサージを行う必要がありますので、周囲の方に助けを求めることが大事です。

心房細動の方は、薬剤治療開始時や頻脈を抑える薬を内服した際は、徐脈傾向となりますので、注意が必要です。心臓が2秒以上止まった状態(脈拍30回以下)が出現してくると意識がもうろうとしたり、ひどい場合は意識消失をきたしますので、この場合はペースメーカーを植え込みが必要となってきます。

 怖くない不整脈

 期外収縮(上室性、心室性)があります。

これは、ストレスであったあり、喫煙でも出ることがあります。不整脈の出現が頻回に感じたり、「ドッキ」と胸が詰まったような症状を呈します。症状が生活に支障きたすようであれば薬剤加療を選択することがあります。いつ出やすいのか、たとえば、仕事中や、日中など、また夜間就寝時になどと把握し、主治医の先生に報告されるといいです。

怖い不整脈

心臓病である急性心筋梗塞が原因で起きる不整脈は命の危険を伴います。
心筋症やQT延長症候群、ブルガダ症候群などの診断を受けている方は、
心室細動などの致死性不整脈の可能があります。

不整脈はそのもの自体が命のかかわるものがありますが、重症の不整脈には必ず症状があったりします。普段、会社や住民健診を受けておくことをお勧めします。