心房細動って?(1)
心房細動の定義
脈拍が
不規則に
バラバラになっている状態
心電図で心房波とされるP波が特定できず、P-P間隔が定義できる場合でも不規則にバラバラな状態をいう。
心房細動の影響
血栓症(脳梗塞:脳卒中)
死亡のリスクが高くなる可能性あり。
心房細動は、心拍出量の低下、心房・心耳の血栓形成に影響をもたらす可能性があります。 さらに、影響を受けた患者は死亡のリスクが高くなる可能性があります。
心房細動の傾向
心房細動は、
男性は女性より多く、
年齢が上がるにつれて増加します。
心房細動は、下の図のように
Magnani JW, Rienstra M, Lin H, et al. Atrial fibrillation: Current knowledge and future directions in epidemiology and genomics. Circulation 2011; 124
心房細動の基礎疾患
心房細動患者で最もよくみられる基礎疾患は、
高血圧性疾患(血圧が高い人)
冠動脈性心臓病(心筋梗塞、狭心症の人)
心房細動の病因
根本的な危険因子に関係なく、心房心筋の電気的変化が重要
心房細動の種類
非弁膜症と心臓弁膜症に分けられる。
心房細動患者は、
心臓弁膜症(僧帽弁、大動脈弁など)の疾患を患っている場合を弁膜症性
心臓弁膜症(僧帽弁、大動脈弁など)の疾患を患っていない場合を非弁膜症性/孤立性
治療の選択に違いが出る。
弁膜症性は、弁膜症の治療を、
非弁膜症性は、不整脈の治療になります。
心房細動の分類
・発作性:発症から7日以内に自然にまたは治療により終了
発症頻度は変わったり、変えることができる状態。
・持続性:発症から7日以内に自己終了しない心房細動
洞調律に回復するために、薬や電気ショックが必要になる
ことがよくあります。心房細動は一般に進行していく
・長期持続性: 発症から12か月以上持続する心房細動。
・永続性(永久的): 長期間持続し、治療対象にならない心房細動。
心房細動は通常 発作性から持続性の状態に進行していきます。
心房細動は心臓手術、心膜炎、心筋梗塞、甲状腺機能亢進症、肺塞栓症、肺疾患の場合治療は心房細動ではなく基礎疾患の治療を行います。
Lone AF : 一般的に構造的心疾患を持たない発作性、持続性、または永続性の心房細動の60歳以下の塞栓症リスクのないCHA2DS2-VAScスコア「0」の合併症リスクの低い患者さんのことを言います。
無症候性心房細動:心房細動の特徴的な症状がなく、心臓内、植込み型、装着型モニターによって検出され、心臓内電位図または心電図に記録された場合の心房細動をいいます。
簡単にまとめてみました。