心臓手術は一般の手術より、手術時に血液が固まりにくくする薬を使用し、血管や心臓にメスが入るため、手術リスクが高くなります。
合併症とは?
心臓手術に際しては、手術リスクを計算できるリスクスコアーがあります。
手術に際して、手術前のデータを使って計算されます。
術後の合併症発症率、危険リスクは手術前に主治医の先生から説明があります。
- 出血:心臓縫合部や大動脈、血管縫合部、胸骨などからの出血が
あり、数%の確率があります。
⇒ 出血量が多ければもう一度胸を開けて出血を止める手術を
行うことがあります。
- 心不全:術前の心臓機能にもよりますが、心臓を動かす薬剤を使い
ますが、薬剤でも心臓が動かない場合は、IABP(大動脈バル
ーンパンピング)やPCPS(経皮的心肺補助装置)を使うこ
ともある。
⇒緊急手術であったり、重症の心不全では機械補助が必要。
- 肝機能障害:手術時に使用される薬剤、抗生剤や痛み止めによるものが
多く、薬剤の中止で改善してくる。
- 腎機能障害、透析:心不全や多臓器に異常が起こると、尿量が少なく
なり, 腎機能不全へ陥る。この場合、人工透析を一時的に行
うこともある。
- 脳血管障害:心臓手術で脳障害は普通考えられないが、上行大動脈の粥状
硬化や、頸動脈粥腫、心房細動の方は左心耳内血栓が手術中
に脳血管に詰まり、脳梗塞や脳出血を起こすこともある。
心臓手術中の脳血管障害は軽度から重症のものまでさまざま
- 肺機能障害: 喫煙者は閉塞性肺機能障害を認めること多い、術後に
人工呼吸器からの離脱困難や痰が吐ききれず詰まって肺炎
をきたすことがある。 - 胃、腸管障害: 透析患者さんや凝固機能障害の方は、腸管虚血をきた
すことがある。手術時の食道心エコーにて食道や胃に損傷
をきたすこともある。
- 心タンポナーデ:心膜切開による心嚢液貯留(心膜切開後症候群)で
ドレナージを行うこともある。
- 下腿浮腫: 冠動脈バイパス術で足の血管を使用した場合、
術後浮腫があらわれる。 - 感染症: 創部感染で細菌が深くまで浸入すれば縦隔炎。
重症の感染症は命の危険も
などが挙げられる。合併症が1つや2つでは問題にならないが、多臓器にわたって障害が及ぶ際は、多臓器不全と言われ命の危機
手術は成功した、合併症により、、、、
命を救う、、
手術は成功した、合併症でたが、、、、
元気に退院。
手術は成功した、合併症はなし、、、、
元気に退院。 こうでなきゃ!!